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父の姿

 先ず初めに、この度の追悼文集作成に当たり、多大なるご尽力を頂いた関係者の皆様、同じく追悼文を寄せて頂きました皆様に深く感謝申し上げます。


 さて、本年四月に父が他界して以来、義塾や会社関係等、父の友人・知人の方々から様々なお心遣いを頂き、大変恐縮すると共に父が皆様に愛されていたことを強く感じております。


 私がSFC一期生として入学した際、最初の総合政策学の講義(水曜・Ω館)で当時の加藤寛学部長が「君達は未来からの留学生だ。私達は君達を未来へ送り届ける義務がある。」と、訓示されたことを今でも覚えています。ただ正直、高校を卒業したばかりの私には、加藤学部長の言葉の意味はそこまで深く理解できませんでした。


 しかし今にして思えば、私が卒業した1994年に、自身の卒業から三十年振りに慶應との深い関わりを持つこととなった父もまた「未来からの留学生を未来へ送り届けるべく先導する」ことを、長幼の序における自らの使命として果たそうとしていたのではないかと感じます。


 実際に私は、卒業と同時に起業したばかりのSFC卒業生の企業と、SNSマーケティングの分野でこれまでに無い新たな取組を開始しました。若さとバイタリティー溢れるアントレプレナーが、伝統と超える革新性を模索し続ける当社に新風を吹き込んでくれています。こうした私自身の体験を通じ、父が資生堂や様々な企業での実業と並行して続けてきたメンター活動は、間違いなく未来への懸け橋になったのだと、今では確信しております。


 今回の文集もまた、父が愛して止まなかった慶應義塾やメンター三田会の皆様、そして若き塾生諸君が、未来へ向けて進むための一助になれば幸いです

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