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感謝と思い出

 森さんとの出会いは、私がインキュベーションマネージャーとして着任した2005年12月でした。翌年4月にイノベーションビレッジのオープンを控えた時期で、SFCとしても初めての取り組みであり、入居者の審査や開設準備などやるべきことは山積し、着任早々かなり慌ただしい状態でした。森さんには「あなたには大変期待している。思う存分力を発揮してほしい。困ったことがあったらなんでも遠慮なく言ってください。」とおっしゃっていただき、私は心底安心したことを覚えています。


 森さんとはその後、SIVコンソーシアム、メンター三田会、MMIP、SFCフォーラムなど、さまざまな場面でご一緒させていただきました。経営者として、利益の確保と成長への投資、社会貢献など、どう意思決定すべきかを教えていただきました。メンターとして、学生や若者の意思を最大限に尊重しつつ、学ぶべきこと、身につけるべきことを伝える基本姿勢を学びました。一流の社会人としての礼儀、教養を身につけること、挑戦すること、結果を出すことなどを教えていただきました。


 ご病気が発覚してからも、いつもと変わらず明るく、優しく、洒脱な雰囲気を持ち続けておられました。勉強会などにも積極的に参加され、「ボケ防止だよ」などとおっしゃりながら、講師への質問は鋭く、ご自身の関心もさることながら、参加者全体の学びになることを発言されていました。何気ない会話の中にも大切なアドバイスを入れてくださいました。


 いつも自分より他者のことを心配され、優先され、配慮されてこられました。こういうことを、先回りして、余裕を持って実践できるだけのお力とお気持ちをお持ちだったのだと思います。月並みな感想ですが、私もそのような力を持ちたいと思っております。それから、森さんが私に下さったご指導やご助言は、私が次の世代に繋いできたいと思っております。感謝の気落ちでいっぱいです。ありがとうございました。

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