幻の「メンターcafe会」
- 工藤裕平(元事務局)
- 2021年7月24日
- 読了時間: 2分
あれは、大学を卒業して4年が経過した頃。
会社勤めの傍ら、パソコンに届く「メンター三田会」のメーリングリストを眺める日々を送っていた私たちに届いた、一通のメール。
具体的には言えませんが、強烈な違和感を覚えました。
「私たち若手も、もっとメンターの活動に関わりたい」
OB数名でご相談に向かったのが、メンター三田会会長だった森靖孝さんのところでした。
森さんは、私たちの思いを聞いて下さり、「メンター三田会事務局の皆さんに相談しよう」と、ミーティングを招集して下さいました。
土曜日の午後、シニアメンターを中心に日吉キャンパスにお集まりいただき、「思い」だけを押し出したような、粗削りなプレゼンを懸命にしたことを思い出します。
その後、私たち若手メンターが中心となり開催することが決まったのが、メンターと学生が気軽に参加して交流できる、敷居の低い勉強会「メンターcafe会」でした。
初回は、「若手メンターと学生がざっくばらんに語る、キャリア」のお話。
2回目は、メンターの鈴木茂男さんによる「世界で通用する教養」のお話。
どちらかの会も、森さんは趣旨に賛同し、後方から支援して下さりました。
在学中から、毎週のように大学に来て下さり、勉学・プロジェクトのことはもちろん、キャリアや、時にはプライベートなことまで、何でも相談に乗って下さった森さん。
卒業した後も、折に触れて電話を下さり、メンター三田会の活動に誘って下さった森さん。
あまりにも身近な存在だったので、その偉大さに気づかず、いつも身勝手に甘えてばかりでした。
「メンターcafe会」の3回目は、予定では森さんをお招きし、世界で戦ってきた経験をお話し頂く予定でした。
なかなか予定が合わず、ついに実現せず。
森さんのグローバルな世界観を「cafe会」で伺ってみたかったな、と、今でも思い出します。
どうぞ、安らかにお眠り下さい。
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