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幻の「メンターcafe会」

 あれは、大学を卒業して4年が経過した頃。

会社勤めの傍ら、パソコンに届く「メンター三田会」のメーリングリストを眺める日々を送っていた私たちに届いた、一通のメール。

具体的には言えませんが、強烈な違和感を覚えました。


 「私たち若手も、もっとメンターの活動に関わりたい」

OB数名でご相談に向かったのが、メンター三田会会長だった森靖孝さんのところでした。

森さんは、私たちの思いを聞いて下さり、「メンター三田会事務局の皆さんに相談しよう」と、ミーティングを招集して下さいました。

土曜日の午後、シニアメンターを中心に日吉キャンパスにお集まりいただき、「思い」だけを押し出したような、粗削りなプレゼンを懸命にしたことを思い出します。


 その後、私たち若手メンターが中心となり開催することが決まったのが、メンターと学生が気軽に参加して交流できる、敷居の低い勉強会「メンターcafe会」でした。

初回は、「若手メンターと学生がざっくばらんに語る、キャリア」のお話。

2回目は、メンターの鈴木茂男さんによる「世界で通用する教養」のお話。

どちらかの会も、森さんは趣旨に賛同し、後方から支援して下さりました。


 在学中から、毎週のように大学に来て下さり、勉学・プロジェクトのことはもちろん、キャリアや、時にはプライベートなことまで、何でも相談に乗って下さった森さん。

卒業した後も、折に触れて電話を下さり、メンター三田会の活動に誘って下さった森さん。

あまりにも身近な存在だったので、その偉大さに気づかず、いつも身勝手に甘えてばかりでした。


 「メンターcafe会」の3回目は、予定では森さんをお招きし、世界で戦ってきた経験をお話し頂く予定でした。

なかなか予定が合わず、ついに実現せず。


 森さんのグローバルな世界観を「cafe会」で伺ってみたかったな、と、今でも思い出します。

どうぞ、安らかにお眠り下さい。

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