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私にとって森さんは "気品の泉源 智徳の模範"

 SFCというおもちゃ箱のようなキャンパスでお会いする森さんは、

各々が独自の興味関心に基づく粗削りな研究に没頭する学生が集う若い学び舎に、

慶應義塾に受け継がれた精神や大人としての洗練された品格を間近で示して下さる方でした。


 コンクリート造りの教室の大きな窓に夕暮れの陽が射す頃に研究会の講義が始まり、

後ろを振り返るとそこには大先輩であるメンター三田会の皆様がいらっしゃる。

最初はまるで授業参観のような感覚を恥ずかしながら覚えたのですが、

今思い返せばなんと貴重な学びの機会を与えて頂いたのだろう…と改めて感謝の念に堪えません。


 研究会でのディスカッションが難航した時には学生では思いつかない論点を投げかけて議論が活性化するように促して下さったり、

経営学の教科書には載っていない、経営の最前線で指揮を執った方ならではの高い視座を教えて頂いたり。

授業が終わると湘南台に移動して食事やお酒を囲みながら教室では触れられなかった裏話や本音など

学生たちと目線を合わせてお話してくださいましたね。


 グラスやお皿が雑然と並ぶテーブルを囲みながら時にユーモアを交えて話して下さる森さんの笑顔が、

牧さんや綿貫さんやたっくんさんやはまこーといった当時ご一緒していた皆さんの笑い声とともに思い出されます。

研究テーマから就職相談、恋愛相談まで、森さんと学生である私たちは話題が尽きませんでしたね。 いつもとても楽しくて笑いの絶えない時間でした。

毎週の授業だけでなく、合宿でもたくさんお話ができたことは私にとってかけがえのない思い出です。


 私がはらりゅーと水谷君と揃って就職が決まった際に森さんにご招待頂いたお祝いの席で、私は、

「将来私もこんな風に後輩に誰かの門出をお祝いできるよう立派な大人を目指そう」と心に決めました。

まだまだその道のりは遠く険しいですが、森さんから学ばせて頂いたことを折に触れて思い出しながら、

これからも研鑽を積んでいきたいと思います。


 学校の先生と生徒でもなく、体育会の先輩と後輩でもなく、会社の上司と部下でもない私たちに、

慶應義塾の大先輩としてメンターとしてお世話になる機会を頂けたことを心から感謝申し上げます。

お世話になったすべての学生/元学生にとって森さんは、

"気品の泉源 智徳の模範" のような存在でした。


どんなに言葉を尽くしても足りないくらいですが、

本当にありがとうございました。

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